鉄筋コンクリート住宅は、耐震性や耐火性に優れていて、
自由に設計しやすいこと、大きな空間を確保できることなどの長所がありますので、
現在では、多く採用されている構造です。
メリットの多い鉄筋コンクリート住宅ですが、
今回は、難点について考えてみたいと思います。
大きく分けて2つを挙げてみました。
①施工後の品質管理が難しいこと
家を作るときに、コンクリートは固まっていない状態で運ばれてくるのですが、
これを通称「生コンクリート」と呼ばれています。
生コンクリートというのは、水と砂、セメントが決められた分量で配合されていて、
混ざりあったものが化学反応を起こして硬化する性質を利用しています。
ここで、大切なポイントが「水」です。
水の量が規定よりも増えてしまうと、強度に影響がありますので、
適切な分量かどうかの確認がとても大切です。
②改築がやりにくいこと
コンクリート造(RC造)は、その構造のなかでもいくつかの工法に分かれます。
とくに「ラーメン構造」と「壁式構造」では大きく違いがある点には注意が必要です。
壁式構造では、壁自体が建物の躯体となっていますので、動かしたり抜いたりということが難しいです。
ラーメン構造では、内装すべてを取り去り、柱と梁だけの状態にしたとき、
そこから今までと異なる間取りに作り直すのは、比較的やりやすいと考えられます。
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2020.02.20